クリスマス イケメン


2010年のクリスマスイブ
。僕はまだ中学2年だった。
当時、父親と2人で住んでいたが、その年のクリスマスイブは実に寂しいものだった。
人生で4度目の不登校になりかけだった頃。
父親とは家庭内別居状態で友達もおらず1人で過ごすことになる。
そんなクリスマスイブは、1人でローソンへ行き、コンビニのケーキとチキン(からあげクン)、そしてコーラを買うという感じだった。

次の日、クリスマス
孤独に狂っていたその時の自分は、幸せそうな家庭に思わずピンポンダッシュをしていた。
寂しくて妬いていた。
小心者の自分にはその程度しか出来なかった。
優しくて、気が弱かった自分だからいじめられていたのかも知れない。
いつも遠回りをさせられていた。
そして、今の自分も・・・。
そんな出来事から2年。
あれから家出をし今の家へと来て、ここでも引きこもり。
運命の2012年のクリスマスは。
結局2012年12月21日。全世界時間でも世界に何の変化もなかった。

寂しい時間を過ごすだけの横野真史。
チンカス集めに勤しむ日々。
このままでは年が明けてしまう。
老化と衰退。時間の流れに抵抗できない。
先は長くないようだ・・・