空を見上げる少年

自分の部屋とは安堵の地、理想に最も近い場所だ。
そんな場所に閉じこもり、いつまでも外を拒む。

今年の夏は綺麗に晴れる日が多い。
今日だってそう。だから、外に出たいとは思う。
人と虫がいなければ。

人と虫がいなければ外に出る。
いい傾向かもしれないが、これでは何ら引きこもりと変わらない。
外に出たところで、人がいなければ変だ、外が自分の快適な場所に含まれただけで、今までと本質は変わっていない。
理想の世界の範囲がただ広がった程度に過ぎないのである。
嫌でも外に出ることができるようにならないと。

でも、やはり人がいない世界を、せめて家の半径1km圏内から他人が消えてくれることを求む。
たったそれだけで、外に出ることが出来るのだから・・・

人と虫が怖い。
昔はそんなことはなかったのに。
気にせず外に出られた時代が懐かしい。

人生の最盛期は、2000年代前半だ。
友達もいた時代。みんなで外で遊んだり、ゲームをしたりと人生で最も充実していた。
そんな時間が今日まで続いていれば俺ももっとまともだっただろうが、そうもいかなかった。

今頃は埼玉県内の一流の高校で勉強していたはずだ。
都内の大学を目指していただろう。
彼女も出来ていたに違いない。
思い描いたような岐路を辿れずにこの愛知においてこんなブログを書いている。

今年も綺麗に花火が上がるんだろうな。
見れない花火の音を聞き、人生を省みて後悔する。
俺が普通の人間なら外に出て見に行ってただろう。